やりたいゲームがありすぎて途方に暮れちゃうよね。

考察

【2019】セミ恐怖症になった私の壮絶な戦いの記録


私はセミが嫌いです。 虫は全般に嫌いです。
もっとしっかり伝えると、6本足の昆虫が大嫌いなのです。 (いや、ちょっと待った。昆虫って6本でしたっけ。調べたいけど怖くて調べられない…。間違ってたらごめんなさい。)
さらに伝えると、エビやカニも嫌いです。好きな人には衝撃的なことを言いますが、あれは虫です。

まくらさん
まくらさん

いえ、虫じゃないわよ。オフティーヌの戯言だと思って読んでちょうだいね。許してね。

この世で一番嫌いな生き物はGだったのですが、息子を保育園へ送迎するようになってから圧倒的にセミのほうが嫌いになりました。

川の周りに豊かに育った木々がたくさん生えている緑地に保育園はあります。
夏はセミの住処になるのです。セミにとっては至上の空間です。

夏の平日、数百匹(たぶん)の泣き声と数十匹の死骸、そして数匹からひどいいじめにあった結果、 「セミ恐怖症」というものになってしまったようなのです。
恐怖症というものの特徴を調べると、たしかにそうかもと確信に変わっていきました。
病院には行っていないので、ただのセミ嫌いなのかもしれない。

ちなみにセミは虫系では代表的な恐怖症のひとつになるようです。
同志がいる!と思うだけでもずいぶんと心が軽くなります。
ヘビやクモ恐怖症の人も多いということでした。(私はヘビとクモは大丈夫)

そういえば、保育園でセミについてこんなにも騒いでいるのは私だけだったように感じます。

夏の私はこんな行動をとります↓

  • 公園や神社など木が多く生えている場所や並木道は歩けなくなる
  • 電車を待つホームなどでカバンの金具が擦れて「きゅっきゅ」鳴る音が聞こえると、セミだと思い頭を下げる
  • エレベーターや電車などの逃げ場がなくなる空間に入る時には、セミがいないかどうかを全方位確認してから入る
  • カラスはセミが好物なので、カラスが飛んでくるとよける
    (カラスは好きなのですが、セミを加えていて落とす可能性があるからさ…)
  • 落ち葉とセミはとても似ているので、1葉1葉セミなのか葉なのかを確認しながら道を歩く。
    落ち葉が多すぎて確認できない時は、一旦立ち止まって全ての葉を確認してから進む(セミにとても似ている落ち葉に集中しすぎてしまうと、そういう時に限って近くの落ち葉がセミの場合があるので注意です。
    こんな風に囮も存在しますw)
  • 死骸が狭い道に落ちているとその道は通れないので、遠回りをする。
    車道は葉が落ちていない&木が近くにないので、車があまり来ないような小さな車道の場合は車道に出て真ん中を歩く。
    車が来たら、移動する歩道の落ち葉を即座に確認、そしてその歩道へ移動して立ち止まる。
    車が過ぎたら車道に戻るを繰り返す。(セミに出会うよりも車に轢かれたほうがマシだと思っていました。迷惑をかけて本当にごめん)

恐怖が最大になっていた残暑あたりの私は、保育園の近くに行くと下記のような行動も追加されました。

  • 鳴き声を聞くだけで脂汗が出てくる
  • 他の生き物に食われ羽根のみが落ちているのを見かけるだけで、その道を歩けなくなる
  • 死骸を複数見ると精神のキャパを超えてしまい、恐怖でそこから一歩も歩けなくなる
  • セミのことを考えるだけで恐怖で涙が出て止まらなくなる
  • 数百匹の泣き声の渦中にいると、過呼吸のようになる

涙が止まらなくなったり過呼吸気味になった場合は、大きな呼吸で落ち着いてから、数メートル先までの道の落ち葉を全て確認し、耳を塞いで全速力で走ります。
それを繰り返して、とにかく屋内に入ることが目標です。

本当に辛かった時は「今すぐ殺してくれ、首をナイフでブッ刺して殺してくれ」と願いながら泣きまくりました。
一歩進むとセミに出会うかもしれないという恐怖で進めない、でも周りでは私を取り囲むようにずっと鳴いていて、とにかく逃れられない。
勇気を出して一歩踏み出したいのに怖くてできないというように、地獄みたいな時間を何度も味わいました。

これは生活に支障が出るということで、友人がわざわざ一緒についてきてくれたり、夫に送迎をお願いしたりする期間がありました。

過呼吸や泣くというような行動になったのには理由があります。
それは、セミが家の中に入ってきたことがきっかけでした。

窓を開けて洗濯物を干した一瞬の隙に、セミが入り込んだのです。
(ちなみに洗濯物を取り込む時など網戸を開ける時には細心の注意をしています。セミというよりもGが洗濯物についていることがあるので、洗濯物は夕方までに必ず取り込む。夜になってからは、たとえ雨が降ってしまっても取り込まないという掟が我が家にあります。)

入り込んだセミに気づかずに窓を閉めたのですが、その時にカーテンの後ろで「カサカサ」と音がしたのです。「あ、ビニール袋があるのかな」とカーテンを開けたところにセミがいました。

おふとん
おふとん

ああ。もうこうやって思い出して書いているだけで涙が出ちゃうよ。辛かったな。

文字通り心臓が止まったような感覚になり血の気が一瞬にして引いたこの瞬間の恐怖を、みなさん分かっていただけますでしょうか。絶叫しながらその場から逃げ出しました。

飛ぼうとして羽根を完全に開いている状態でそこにいました。やばすぎ。
今あの時の光景を思い出しただけでも、1年後の夏は海外に逃亡しよう、でなければ私はセミに殺される、と切羽詰まった感情でいっぱいになります。

完全に開いた羽根が光に透けている光景を私は一生忘れないでしょう。
セミは窓の外ではなく、中にいるのです。中にいるんですよ。分かりますか。外ではなく中にいるんです。本当に死にたくなりました。

G嫌いの人が「家で見つけたGを取り逃したのでそのまま引っ越した」という話を聞いたことがあります。
私もすぐに「引っ越そう、セミを外に出すことなんて絶対に無理だ」という結論にいたりました。
けれどセミのすぐ近くに昼食のパンを美味しそうに食べている息子を見て、その結論はすぐに諦めました。
私には生活があります(当たり前です)。こんな半端な時期に引っ越しても空いている保育園はないんですから。

ちなみに半狂乱になりながら泣きじゃくって独り言を喋る母親に、息子は「どうしたんだろう」と不思議な目線を送っていました。

夜中に仕事から帰ってくる夫を待つのはどうだろうか。
そういう案も浮かびましたが、10時間以上もセミを見張り続けるのは無理です。
あんなに気持ちの悪い生き物をずっと見るなんて、いろんな意味で私が死にます。
息子も黙っちゃいないですしね。息子がセミに近づいてセミがあらぬ方へ飛んで行ったら、もういよいよ私は…もう…本当に…呼吸が止まる。

そんなこんな色々考えているだけで、現状は何も変わっていません。
むしろ、セミはどんどん上へ登っているではありませんか。もう登っている様子を見ているだけで私は壊れそうです。

呼吸もしづらくなり涙と汗でぐちゃぐちゃです。
自分自身に死が近づいていると確信した時に「どうにかせんといかん、もう無理」となりまして、パンを食べている息子を置いて、家の外へ出て周りの家々のチャイムを鳴らしまくりました。

端から見ると、泣いて狂った女がピンポンダッシュをしている風に見えたでしょう。ただのやばいやつです。
どの家も留守にしているようで、というか、こんなやばい女のチャイムで出てくる家主はいないでしょう。
私も絶対に無視する。そんな絶望的な状況の中、いつも挨拶をしてくれるおじさんが家から出てきてくれました。

「私の家へすぐに上がって、セミを、とにかく、どうにかしてほしい」と、おじさんに早口で説明しました。
実はここら辺はもう意識が飛んでいてよく覚えていませんが、とにかく「こいつはやべえ」というような顔で私を見つつ、すぐ後ろをついてきてくれたような気がします。

家に入るとこの世の終わりのように泣く息子が出迎えてくれたのですが、この時の私はもう死ぬ寸前で、とにかくセミをどうにかしてほしい一心で息子を無視しておじさんをセミのほうへ案内しました。

おじさんはセミを片手でズイっと掴み、「捕まえたよ、もう大丈夫だよ」と言いました(たしか)。
セミを案内してからおじさんと息子をそのままにすぐに玄関へ逃げていた私は、おじさんの横を通って家へ入らなければいけません。けれど体が動かない。

「早く来なさい。子供を置いていってはいけないよ。セミはしっかり持っているから大丈夫。早くおいで」とおじさん。
私は泣きながら「それはできないです。通ることができないです。」とおじさんからしたら訳が分からないことを言っていました。
私はもうセミを片手に持ったおじさんの横を通ることすらもできなくなっていました。
セミが怖い。というか、セミを片手に持ってるおじさんが怖い。おじさん=セミ。

もうおじさん怖い…。

おじさんはしびれを切らして「子供を1人にすることはできないから、早く来なさい」と何度も言いました。
とにかく私は死ぬ覚悟をしつつ、泣きながらおじさんの横を通りました。
私はその時に片手におさまったセミを見逃すことができませんでした。
見なけりゃいいのに、しっかりとそのセミを見ました。
おじさんの、手の中に、セミがいました。もう気が触れそうです(もう触れてる)。

おじさんからじゅうぶん遠ざかってから
「ありがとうございました。本当にありがとうございました」と伝え、息子にも「本当にごめん。1人にしてしまって本当に本当にごめん」と言い、長い戦いが終わりました。

その日からカーテンの近くにいくことができなくなりました。
カーテンに近づくと、羽根を広げたセミを思い出して涙が止まらなくなるからです。
一週間ぐらいはこの感覚がなくなりませんでした。

夫にはとても冷静に怒られました。
「どんなにセミが嫌いでも子供を置いていくことは許されない。反省してほしい」
ごもっともです。
次回からはこのようなことが起こらないよう、セミが入ってきたことを想定して対応策を考えることになりました。

  • セミが逃げ惑わないように虫取り網を買う
  • 吹きかければセミはイチコロと評判のスプレーを買う (このスプレーは外でやばくなった時にも使えるから携帯する)

「想定して準備をすれば怖くなくなる!」という夫の熱い言葉通り、少しだけ怖さが和らいだ気がします。
ちなみにこれでも駄目な場合は精神科へ行こう、ということになっていました。

ここで私の夏の話を終わりにします。
今はもう11月。すっかり寒くなりセミはもちろん虫はまったく見なくなりました。
やっと何も考えずに、前を向いて歩けます。

けれどセミに似た落ち葉を見てびっくりしたり、隣人が窓を閉めた時などに「きゅっきゅ」と音がすると精神がズズズとなります。

セミ嫌いのみなさん、生きていますか。今年の夏もおつかれさまでした。

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おふとん
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おふとんはいつもやさしいね。 ウェブ制作会社でコーダーをしています。ゲーム大好き。愛する夫&息子と小さく暮らしています。
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